コロナ禍でライブ自粛モードになっている間、家族の病気だとか家庭の環境の変化で泊まりのある遠出ができなくなってしまったので現在ライブからは遠ざかっている。いわゆる「バンギャ、上がりました」状態である。
かつて蟹めんまさんの漫画で、ライブに来なくなったバンギャ仲間に偶然街中で会い、「上がってないよー!音源は今でも聞くし」という彼女に『それは上がったと言うべきじゃないか』という感想を抱くシーンがあった。ずいぶん傲慢な考え方だな、環境の変化で好きだけどどうしてもライブに行けない人だっているのに、と思ったものだが、はたして自分がそうなってみるとだんだんと情報を追わなくなり、いち早く新しい音源を得て聞くという事もしなくなっているのに気づく。私の場合、メンバーの脱退やX(旧Twitter)を辞めていち早く情報を得られる手段を失ったのもあるが、ライブ=唯一無二の推し活行為という頭にいつの間にかなっていたらしい。なんかショック。
実際、昨今はミュージシャンの収入はもっぱらライブ(正確にはそこでの物販販売)が主力とも聞いたことがあるので、彼らからしても「ライブに来ない者ファンにあらず」かもしれず。まだ好きなつもりなのに、もうお前はファンじゃないと言われている気分になる。誰もそんな事言ってはないのだが、状況を積み重ねていくと『それは上がったと言うべきじゃないか』と、そんな声が聞こえてくるような気がしてくるのだ。なんなら自分から自虐気味に「もう上がってるみたいになってる!!」と言う始末。
いや、そうだ。私は上がってない。『上がってるみたいになってる』だ。辞めへんぞバンギャ。
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